ニキビ跡の盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)は治せる?おすすめの治療法を5つ紹介

ニキビ跡の盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)は治せる?おすすめの治療法を5つ紹介

ニキビ跡はできる部位や範囲によっては目立ってしまい、コンプレックスとなる人もいることでしょう。

ニキビ跡のなかでも、盛り上がったものは特に目立ちやすいため、悩まされている人は多いかもしれませんね。

ニキビ跡と一括りでいってもその種類はさまざまで、特徴や症状の度合いなどは異なります。

当然、ニキビ跡の治療を検討する場合も、症状に適した治療法を選ばなければなりません。

そこで本記事では、ニキビ跡のなかでも治療が難しいとされる「盛り上がった跡」に注目し、適した治療について解説していきます。

「盛り上がったニキビ跡をキレイにしたい」「盛り上がったニキビ跡の適切な治療法が知りたい」という人は、ぜひ参考にしてください。

盛り上がったニキビ跡の種類は2つ!症状・原因を解説

案内する女医

盛り上がったニキビ跡は大きく分けて以下の2種類があります。

  1. 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
  2. ケロイド

どちらもニキビ跡が盛り上がってしまう症状ですが、盛り上がってしまうまでの過程や原因がそれぞれ異なります。

まずは、自分がどちらのニキビ跡に該当するのか、次で解説する特徴を読み確認してみましょう。

1.肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

傷の範囲内で盛り上がる傷跡を肥厚性瘢痕と呼ばれ、ニキビ跡ではニキビの炎症した部位が盛り上がります。

盛り上がった部分に赤みをおびますが、時間経過とともに色や盛り上がりが落ち着いてくるのが特徴です。

【原因】

傷の治りが長引いた際、修復する過程で皮膚を形成する繊維組織が過剰に作られたことが主な原因です。

傷口以外から肥厚性瘢痕になるケースはほとんどありません。

2.ケロイド

傷の範囲を超えて正常な皮膚まで広がり、大きく盛り上がるものをケロイドと呼びます。

ニキビ跡の場合、ニキビの炎症部位から更に広がって盛り上がるのが特徴です。

盛り上がった箇所が自然に治ることは期待できないため、治す場合は医療機関での治療が必要になります。

【原因】

ケロイドになる原因は定かではなく、人種や体質、遺伝的要素が主な原因ではないかと考えられています。

ケロイド体質の人は、黒人>黄色人種>白人の順で多く見られ、アレルギー体質の人の割合が高い傾向です。

また、日本人では全体の約10%がケロイド体質だといわれています。

ケロイド体質の人は、ニキビの炎症が長引いた際に症状が起こりやすいため注意が必要です。

ニキビ跡の盛り上がりを治すには?おすすめの治療法は5つ

盛り上がったニキビ跡の治療には、以下の5つの方法が用いられることがあります。

  1. 幹細胞治療
  2. ステロイドテープ
  3. 内服薬
  4. レーザー治療
  5. ケナコルト注射

次で解説する各治療法の特徴をしっかり理解し、自分に適した治療を選びましょう。

1.幹細胞治療

自身の皮膚内から幹細胞を採取し、培養して体内に戻す方法で「再生医療」とも呼ばれる治療法です。

盛り上がった跡の原因となる、損傷した繊維組織の修復・再生が見込めます。

治療が難しいケロイドのニキビ跡でも、症状の軽減が期待できます。

自身の細胞で治療を行うため拒絶反応も起きにくく、副作用やダウンタイムも少ないことがメリットです。

当院では、この幹細胞を用いてニキビ跡の治療を行っています。

盛り上がってしまったニキビ跡の治療も臨めるので、幹細胞治療についてご興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

当院へのご相談はこちらから

2.ステロイドテープ

ステロイドを含有したテープを患部に直接貼り、盛り上がりを軽減させる治療です。

ステロイドには「ドレニゾンテープ®」や「エクラー®」、「プラスター」などがありますが、比較的効果の高いエクラー®を用いることが多いです。

長期間使用することでニキビ跡の盛り上がりが改善していきます。

貼っている部分にかぶれが生じることがあるため、使用には注意が必要です。

3.内服薬

主に、トラニラスト(リザベン®)という内服薬を服用する治療法です。

内服薬としては、厚生労働省の認可を受けた唯一の薬です。

抗アレルギー効果が認められており、肥厚性瘢痕やケロイドといった盛り上がった部位の炎症を抑制します。

ただし、即効性は期待できないため服用してすぐに症状が軽減するわけではありません。

継続的に服用し、数ヵ月ほどかけて徐々に盛り上がりを軽減していきます。

内服薬のため副作用も報告されています。

はき気、腹痛、頭痛、胃部不快感、食欲低下、下痢、発疹などが見られることがあるため、服用する際は注意しましょう。

4.レーザー治療

盛り上がったニキビ跡にレーザーを照射し、症状を軽減させていく治療です。

レーザーの種類はいろいろありますが、盛り上がったニキビ跡には「CO2レーザー」や「Nd:YAGレーザー」が向いています。

CO2レーザーは二酸化炭素のガスレーザーを用いて、盛り上がった組織を焼いて軽減させます。

一方ヤグレーザーは、毛細血管を焼いてケロイドや肥厚性瘢痕の盛り上がりを軽減させます。

照射時に痛みを感じる場合があるため、皮膚が敏感な人は注意が必要です。

5.ケナコルト注射

「トリアムシノロンアセトニド」というステロイドを含んだ薬剤を注射し、直接患部へ注入します。

ケナコルトとは、このステロイド剤の製品名です。

ステロイドの特徴として、盛り上がりの原因となる繊維組織の抑制や抗炎症作用があるため、肥厚性瘢痕やケロイドの軽減が期待できます。

また、血管異常の抑制効果も認められているので、赤みや腫れの軽減も見込めます。

盛り上がったニキビ跡には症状に合わせた治療法を選びましょう

ポイント解説する女医

ニキビ跡の盛り上がりは「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」があり、盛り上がった跡の原因は組織の異常生成や血管異常による炎症が多いため、腫れを抑制することが大切です。

肥厚性瘢痕やケロイドで盛り上がりの症状や度合いも異なるため、自分の症状に適した治療法を選びましょう。

とくに、ケロイド状のニキビ跡は症状が重篤になる傾向があるため、慎重に治療していくことが大事です。

当院では、幹細胞を用いたニキビ跡治療を行っています。

ケロイドのニキビ跡治療の実績も豊富なため、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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