背中ニキビ跡のおすすめ治療法は?原因や間違いやすい症状についても徹底解説

「背中のニキビ跡におすすめの治療法を知りたい」
「背中のニキビ跡ができる原因が分からない」
とお悩みではありませんか?本記事では、背中ニキビ跡のおすすめ治療法や原因について解説しています。

また、背中ニキビと間違いやすい他の症状についても解説。
背中ニキビで跡で悩む人は本記事を機会に、治療方法について検討してみてください。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

※本記事はニキビ跡の治療法の一例を紹介したものです
※ニキビ治療は医療機関への受診が必要です
※治療の効果には個人差があります
※ニキビの重度により治療法が異なります
※治療の際には副作用が現れることがあります

背中ニキビとは

背中は、皮脂腺が多く皮膚も厚いことから皮脂が詰まりやすくニキビができやすいとされます。

おでこなどにできるニキビと同じく、皮脂が毛穴に詰まりアクネ菌が増殖し炎症を起こすことが原因です。
背中ニキビにも、下記のような種類があります。

  • 赤ニキビ
  • 黒ニキビ
  • 白ニキビ
  • 黄ニキビ

どの種類のニキビも、放置すると悪化しニキビ跡になるため早めの治療が必要です。
近年では、ドラッグストアなどでニキビの症状を軽減する効果が期待できる製品が手に入るようになりました。

しかし、症状に合わせた使用が必要なため医療機関への受診を検討するとよいでしょう。詳しくは後述する「背中ニキビ跡の種類」で解説いたします。

背中ニキビ7つの原因

ここでは、代表的な背中ニキビの原因を7つ解説します。原因を知り、ニキビがそもそもできにくい環境を作ることでニキビ跡を防ぎましょう。

  1. 間違ったケア
  2. 睡眠不足
  3. 保湿不足
  4. 衣類の摩擦や刺激
  5. 皮脂の過剰分泌
  6. 不規則な生活
  7. ストレス

間違ったケア

1つ目の原因は、間違ったケアです。
背中は洗いにくい場所であるため、汚れが残りやすくうまく洗えていなかったり、ボディソープやシャンプー、リンスの流し残しがあると毛穴詰まりを引き起こします。

逆に汚れを取ろうとして強くこすると、刺激になり返って皮膚が炎症を起こしやすくなります。
また、肌に必要な皮脂まで流れてしまうため、乾燥しやすく敏感肌になってしまいます。
背中を洗う際は、柔らかい素材のタオルなどを使いボディーソープが残らないよう優しく洗い流しましょう。

睡眠不足

2つ目の原因は、睡眠不足によるホルモンへの影響です。睡眠が足りないと、成長ホルモンの分泌に影響が及びます。
成長ホルモンは、傷ついた肌を修復する役割があるため適度な睡眠が必要です。

成人の平均睡眠時間は、6時間以上とされています。
ここで注意していただきたいのが、睡眠の質です。
単に、平均睡眠時間の分だけ寝ればいいというわけではなく、規則正しい生活をし、良質な睡眠を取れるよう心掛けましょう。

保湿不足

3つ目の原因は、保湿不足です。皮脂が多いからといって、強い力でこすったり何度も洗ったりすると乾燥しやすくなります。
肌は乾燥すると、水分不足を補うために皮脂の分泌が促されます。

乾燥している肌は皮脂分泌が過剰になることで、毛穴つまりを起こしやすい肌環境になります。
皮脂が多く分泌される場所だからこそ、保湿を十分に行い皮脂の過剰分泌を抑える必要があります。

夏はべたつかないローションタイプ、冬や秋などの乾燥しやすい季節ではクリームタイプの保湿製品を使うとよいでしょう。

衣類の摩擦や刺激

4つ目の原因は、衣類の摩擦や刺激です。ニキビができやすい肌の環境は、衣類による摩擦や外気に触れる機会が少ないため起こる蒸れです。
特に背中はそのような環境になりやすく常に清潔にしておくことが難しい場所です。

化学繊維を多く含むものは避け、吸湿性に優れた衣類がおすすめです。また、肌着は汗を吸収する役割をします。
夏などの暑い時期は肌着を着用しない方も多いようですが、汗の蒸れを軽減できるアイテムとして取り入れてみるのも背中ニキビを防ぐ1つの方法です。

皮脂の過剰分泌

5つ目の原因は、皮脂の過剰分泌です。背中は、皮脂腺が多く存在し皮脂分泌が多い場所になります。
乾燥だけではなく、ホルモンバランスなどの乱れがさらなる皮脂過剰分泌を招きます。

成長期だけでなく、月経や更年期障害等でもホルモンバランスは左右されます。
生活リズムを整え、体の中からバランスを崩さないよう心掛けましょう。

不規則な生活

6つ目の原因は、不規則な食生活です。偏った食事や、喫煙・過度な飲酒で皮脂の分泌が多くなる事でニキビができやすい環境になります。
カップ麺など偏った食事は脂質が多くなる傾向があり、喫煙をすると煙草に含まれるニコチンが血管を補足するため必要な栄養が届きにくい状態に陥るのです。

このような状態では、肌のターンオーバーが正常に働かずニキビを発症しやすいだけでなくニキビ跡が残りやすい肌質に移行します。
これまでの生活リズムを、急に改善すると継続できません。あなたに合ったペースで、少しずつ規則正しい生活を送るようにしましょう。

ストレス

7つ目の原因は、ストレスです。過度なストレスは、自律神経のバランスを崩します。
特に男性は、男性ホルモンの影響で皮脂が過剰分泌しやすく毛穴詰まりがしやすくなります。

若年層では学校、成人では仕事によるプレッシャーや環境の変化などもストレスの要因とななります。
また、年齢や性別に関係なく、人間関係がうまくいかないなど様々な要因があります。適度な運動や、趣味に熱中するなどストレス対策を行うようにしましょう。

背中ニキビ跡の種類

ここからは背中ニキビの種類について解説します。
ニキビの種類によって治療が異なるケースがあるため理解しておきましょう。

  1. 赤ニキビ
  2. 黒ニキビ
  3. 白ニキビ
  4. 黄ニキビ

赤ニキビ

赤ニキビは、毛穴に角質などが詰まり、アクネ菌が増殖したことで炎症を起こしている状態です。
赤みだけだからと甘く見て、放置するとニキビが増える危険性があります。

ニキビ跡を残さないようにするには、肌の炎症を抑える治療をいち早く行うことがポイントです。

黒ニキビ

アクネ菌が増殖し、毛穴をふさいでいる皮脂が酸化し黒ずんだように見える状態です。
黒ニキビの特徴として、炎症は伴いませんが毛穴の黒い部分を除去すると良いと思っている方も少なくありません。

しかし、除去することが刺激となり逆効果となり、毛穴が開いてしまったり、除去した部位から細菌が入り悪化してしまいます。
ご自身で処置をするのではなく、医療機関でニキビ治療を受けましょう。

白ニキビ

ニキビの初期段階で、古い角質や皮脂が毛穴に詰まり白く見える状態です。腫れや痛みはありませんが、放置すると悪化します。
白ニキビを潰すと、炎症や化膿に移行する可能性があるため刺激しないことが鉄則です。

日常生活を整え、スキンケアを十分に行うことで悪化を防ぐことができます。
また白ニキビの段階で治療すると、ニキビ跡になりにくいため早めに医療機関で治療を受けるようにしましょう。

黄ニキビ

毛穴が化膿し、黄色っぽい膿がある状態です。前述した赤ニキビと同様、刺激に敏感になっています。
特に、黄ニキビはニキビ跡になりやすいため自己流のケアでは治りません。

医療機関を受診し、症状に合った治療を受けることをおすすめします。
また、刺激に敏感になっているため強い摩擦は避け、保湿を十分に行うようにしましょう。

背中ニキビと間違いやすい症状

ニキビには、種類があります。しかし、なかにはニキビではない疾患が隠れていることも。
ここでは、ニキビと間違われやすい症状について解説します。

虫刺され

ダニや蚊による虫刺されは赤みがあり小さく腫れ、かゆみがあることからニキビと間違われやすいようです。
ニキビとの違いは、虫刺されによる跡で判別します。個人での判別は難しいため、医療機関への受診をおすすめします。

粉瘤腫

皮膚の下にできた袋に皮脂や角質がたまった状態です。初期段階では、腫れが小さくニキビと間違われることもあります。

症状によっては、10㎝以上の大きなふくらみとなり炎症を起こすと赤みだけではなく痛みも出てきます。
粉瘤腫の根本的な治療には、手術が必要です。

マラセチア毛包炎

マラセチア属真菌が原因でおこる炎症です。
マラセチア毛包炎に関しては、
日本皮膚科学会ガイドラインでは原因が十分解明されていないとされています。

背中や胸にポツポツできることが特徴で、ニキビと間違われやすい症状です。
自己診断をして間違った対処を行うと、症状が悪化するため医師の診断を受けることをおすすめします。

参照:日本皮膚科学会ガイドライン「皮膚真菌症診断・治療ガイドライン(P8523.マラセチア感染症)」

背中ニキビ跡治療法(保険適用)

保険適用の治療法を解説します。保険適用の治療法は、種類が限られますが費用をおさえることができます。
背中ニキビの発症もしくは、背中ニキビ跡の初期段階の治療におすすめです。

内服薬

背中ニキビに炎症が認められる場合、抗生剤の処方が行われます。主な処方薬は、下記の通りです。

  • ミノマイシン
  • クラリス
  • ファロム

ただし、抗生剤投薬は副作用がでることもあり、慎重に行う必要があるためニキビの症例を多く取り扱う医療機関への受診をおすすめします。
ニキビには、ビタミン剤が良いと感じている方も多くみられます。

しかし、ビタミン剤単体だけでニキビが治るエビデンスは確立されていません。
全く効果を期待できないことではないため、他の治療薬と組み合わせて処方されるケースが多い傾向にあります。

参照:日本皮膚科学会ガイドライン「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(P441CQ40:痤瘡にビタミン薬内服は有効か?)」

外用薬

ニキビの治療に用いられる薬剤を、下記の表にまとめました。

期待される効果 処方薬
コメド治療薬
  • 毛穴の詰まりをとる
  • ディフェリンゲル
  • エピデュオゲル
  • ベピオゲル
過酸化ベンゾイルとダラシン配合薬
  • 抗菌
  • 抗炎症
  • 角質剥離
  • デュアック配合ゲル
抗菌外用薬
  • 細菌の増殖をおさえる
  • 抗菌
  • アクアチムローション
  • ダラシンゲル
  • ゼビアックスローション など

処方時には、ニキビの症状に合わせた薬剤を医師が選択します。
ニキビは、短期間では治りません。日常的なスキンケアと、薬剤による治療を根気強く継続する必要があることを理解しておきましょう。

背中ニキビ跡の治療法(保険適用外治療)

保険適用外の治療は、保険適用の治療法より選択肢が増えます。
自費での治療になるため、保険適用外の治療を受ける際は、予算なども含め検討する必要があります。

ピコレーザーPQX

ピコレーザーは、色素沈着に効果が期待できる治療法です。超短パルスレーザーにより、メラニンにダメージを与え背中ニキビ跡を薄くしていきます。

また、ピコレーザーは肌の深いところに小さな空洞をつくりエラスチンやコラーゲンの生成を促す効果も期待できます。
レーザー照射による肌へのダメージが少ないため、治療時の刺激に不安がある方におすすめです。

ダーマペン4

ダーマペン4は、凸凹・クレーターニキビ跡に効果が期待できる治療法です。
皮膚に小さな穴をあけ傷をつけることで、細胞の成長を促します。

またダーマペン4は、施術後数日から7日程度とダウンタイムが少ないのも特徴の1つです。症状によって、治療回数が異なります。

ハイドラブースター

ハイドラブースターは、ニキビ跡の赤みや色素沈着、凸凹・クレーターに効果が期待できる治療法です。
水流の力で、角質や毛穴の詰まりをとりながらニードルで皮膚の表面に小さな傷をつけ薬剤を注入します。

ダウンタイムがほとんどなく、定期的に治療を受けると保湿効果も期待できるため乾燥肌の方にもおすすめです。

プラズマ治療

プラズマ治療は、凸凹・クレーターに効果が期待できます。
イオン化したプラズマを皮膚に照射することで、アクネ菌などニキビの原因となる細菌を殺菌する治療法です。

プラズマ照射により、エラスチンやコラーゲンの生成も促します。
定期的に治療を受けると、ニキビができにくい肌環境へと整う効果が期待できます。

ジェネシス

ジェネシスは、ニキビ跡の赤みや色素沈着、凸凹・クレーターに効果が期待できる治療法です。
レーザー照射治療で、角質層から深い真皮上層まで加熱しヘモグロビンを破壊します。
またコラーゲンの生成を促し、角質を取り除く効果も期待できます。

ジェネシスは、施術後のスキンケアが重要です。
ダウンタイムを長引かせないためにも、紫外線対策などを入念に行うようにしましょう。

背中ニキビ跡治療の副作用

下記の表は、治療の副作用とダウンタイムについてまとめたものです。

治療法 副作用 ダウンタイム
ピコレーザーPQX
  • 赤み
  • ほてり
  • 痛み など
約2時間~3時間程度
ダーマペン4
  • 赤み
  • 腫れ
  • 内出血
  • むくみ
  • 感染 など
数日から約1週間
ハイドラブースター
  • 赤み
  • むくみ
  • 皮下出血 など
約1日~約1週間程度
プラズマ治療
  • 赤み
  • 腫れ など
約3日~約1週間程度
ジェネシス
  • ほてり
  • 赤み など
ほとんどない

どのような治療にも副作用が起こる可能性があります。
また、レーザーなどの治療にはダウンタイムがあることを理解しライフスタイルに合わせた治療を検討しましょう。

背中ニキビ跡には再生医療がおすすめ

再生医療とは、患者自身の脂肪幹細胞や骨髄幹細胞から間葉系細胞を採取し患部もしくは静脈注射します。
入院の必要がなく、日帰りで治療を受けられる点が特徴です。

近年では、患者自身の細胞を用いた再生医療が注目され始めてきました。
凸凹・クレーターが深いほど、レーザー治療等の効果は期待できないケースが多い傾向にあります。

再生医療に用いられる幹細胞治療では、間葉系幹細胞が代表的なものに挙げられます。
また幹細胞は以下の場所から採取されます。

  • 脂肪由来
  • 臍帯由来
  • 骨髄由来
  • 乳歯髄由来

再生医療を、取り扱う医療機関が増えてきましたが高度な技術が必要であるため症例を多く扱っている医療機関での治療をおすすめします。
再生医療は、皮膚を傷つけるレーザー治療とは異なり、自身の細胞を用いるため、副作用が少なく限りなく元の肌に近い状態に戻る効果が期待されます。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

背中ニキビ跡を防ぐ3つの予防法

ここでは、背中ニキビ跡を残さない3つの予防法を解説します。ニキビ跡を残さないための対策が重要です。
そもそものニキビをつくらない対策にもなるため、治療後も継続して予防していくことを心掛けましょう。

  1. 髪の毛は上げて優しく洗う
  2. 化粧水を使ってケアを行う
  3. 規則正しい生活習慣を送る

1.髪の毛は上げて優しく洗う

1つ目の予防法は、髪の毛を上げて優しく洗うことです。
髪の毛を上げることで、シャンプーやリンスの洗い残しが背中に残りにくくなります。

髪の毛が垂れたままになると、流れてきたシャンプーやリンスが残ってしまい毛穴詰まりの原因に。
肌は強くこすらず優しく洗い、ボディーソープなどが残らないよう流しましょう。

2.化粧水を使ってケアを行う

2つ目は、化粧水を使ってケアを行うことです。
背中も顔と同じように、化粧水を使い保湿を入念に行い乾燥を防ぐ必要があります。

ニキビ跡の肌は、刺激に敏感なため低刺激性のボディソープやニキビ用化粧水がおすすめです。
季節に関係なく日頃から、保湿ケアを習慣化しましょう。

3.規則正しい生活習慣を送る

3つ目は、規則正しい生活習慣を送ることです。食生活や適度な運動も大切ですが、質のいい睡眠をとるようにしましょう。
質の良い睡眠は、成長ホルモンが傷ついた肌の修復を行い肌のターンオーバーを整えます。現在の、睡眠や食生活を見直す機会にしてみてください。

背中ニキビに対するQ&A

最後に質問に答えていきます。

背中ニキビ跡おすすめの治療は?

症状により、治療法は異なります。
ニキビができたら、早い段階で医療機関に受診するとニキビ跡が残らず治ることも。
ニキビ跡に対しては、保険適用と保険適用外で選択肢が異なるため慎重に検討する必要があります。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

ニキビは潰したほいうが早く治りますか?

ニキビは潰すと刺激され、炎症を起こし悪化します。
また、潰したところが炎症を繰り返しニキビ跡へと繋がる可能性も。ニキビができても、刺激しないことが鉄則です。

背中ニキビ跡は皮膚科受診で治りますか?

背中ニキビ跡の程度によります。重度のニキビ跡は、再生医療や皮膚移植が必要になることも。
治療を受けても、効果を感じられないといった場合は美容皮膚科などへも相談するとよいでしょう。

背中ニキビ跡を消す方法や市販薬を知りたい

自力でニキビ跡を消すことはできません。
どうしても、医療機関へ受診できない方はビタミンC誘導体やグリチルリチン酸ジカリウム、抗炎症成分が含まれる製品を使用するのも1つの方法です。

ただし、背中ニキビの跡が消えることはほとんどないと理解しておきましょう。
早めに医療機関受診するとニキビ跡の治療もスムーズです。

背中ニキビ跡を治す市販薬で最強のものはありますか?

背中ニキビ跡の程度によって、期待できる効果は異なります。
前述で解説したような、ビタミンC誘導体やグリチルリチン酸ジカリウム、抗炎症成分が含まれる製品が効果が期待されます。

ただし、市販薬は処方薬と比べ含まれる成分濃度が異なるため、治療を検討するのであれば医療機関へ受診するようにしましょう。

背中ニキビ跡には症状に合わせた治療が必要

背中は皮脂分泌が多く、清潔な状態を保つことが難しい場所であるためニキビ跡が残りやすい傾向にあります。
ニキビができにくいように、日頃から適切なスキンケアをすることが大切です。

しかし、それでもニキビを発症してしまった際は、早めの治療がニキビ跡を残さないポイント。
ニキビ跡は種類によって治療法が異なるため、自己判断ではなく医療機関での治療が必要です。
まずは、医療機関を受診しあなたに合った治療を受けることをおすすめします。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

「ニキビ跡を治したい」
「ニキビ跡を治す方法を知りたい」
とお悩みではありませんか?ニキビ跡は、放置すると炎症を繰り返し悪化するケースがあります。
本記事では、ニキビ跡の種類や原因を解説しています。さらに、ニキビ跡治療や副作用について徹底解説。
あの時治療しておけば良かったと後悔する前に、本記事を参考にニキビ跡の治療を始めましょう。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

※本記事はニキビ跡の治療法の一例を紹介したものです
※ニキビ治療は医療機関への受診が必要です
※治療の効果には個人差があります
※ニキビの重度により治療法が異なります
※治療の際には副作用が現れることがあります

ニキビ跡4つの種類と原因

ここでは、ニキビの種類と原因を解説していきます。ニキビ跡には、以下の4種類があります。あなた自身のニキビ跡が、どれに当てはまるのか参考にしてみてください。

  1. 赤み
  2. 色素沈着
  3. クレーター、凸凹肌
  4. ケロイド

1.赤み

赤みのあるニキビ跡は、皮膚の浅いところで発生し経過とともに軽減するケースが多い傾向にあります。
赤みの原因は、主に下記の2つです。

  • 毛穴の化膿や炎症
  • ニキビが長引いた

治る過程には個人差があり、数か月から1年ほどで改善します。
また赤みは、炎症を繰り返すことによる血管が拡張しやすくなっている状態です。

自己流で対処せず、ニキビを発症した時点で医療機関での治療を受けるとスムーズに改善できます。

2.色素沈着

ニキビを発症したことで、肌がダメージを受けメラニンが生成されたことで起こります。
ニキビを発症している人は、ターンオーバーが乱れやすい傾向にあります。

【メラニンとは】
肌の基底層に存在し、紫外線による肌の傷害や老化を防ぐ役割です。しかし、ニキビなどによる炎症でメラノサイトが活性化されメラニンが増えると色素沈着に繋がります。

色素沈着は肌のターンオーバーとともに薄くなりますが、重度のニキビ跡は医療機関での治療がおすすめです。

3.クレーター、凸凹肌

ニキビによる炎症で肌の組織が壊され、月のクレーターのようにデコボコした跡ができている状態です。
ニキビを潰したり、放置したりすることが原因で起こります。

肌が硬くなってしまった場合は、元の肌に戻すことは難しいとされます。
クレーター・凸凹肌は、市販薬での自己流での対処では効果を期待できません。保険診療以外の治療も検討する必要があるでしょう。

4.ケロイド

ケロイドは、ニキビの炎症が治まってもニキビ跡が赤く膨らんだ傷跡のようになった状態です。
体質やニキビの強い炎症が原因で起こります。

かゆみや痛みの症状を伴うことが多く、すぐには改善できません。
ケロイドだけの治療でなく、同時にニキビの治療も必要になります。

ニキビ跡をつくらないための種類別対策

ニキビ跡を作らないためには、ニキビの種類によって対策を行う必要があります。ニキビと聞くと白いできものを想像する人が多くいますが、実際には下記の4種類に分けられます。自己流で改善しようと検討している人は、自分がどのニキビになるのか理解しておきましょう。

  • 赤ニキビ
  • 黄ニキビ
  • 黒ニキビ
  • 白ニキビ

赤ニキビ

毛穴に角質等が詰まりアクネ菌が増殖したことで炎症を起こしている状態です。
赤ニキビは、肌の炎症を抑える治療をいち早く行うことがポイント。

放置しておくと、ニキビが増える危険性があります。
ニキビ跡を残さないためには、治療に加え刺激の少ない洗顔料で顔を洗うようにしましょう。

黄ニキビ

黄ニキビは、毛穴が化膿し痛みを伴う状態です。前述した赤ニキビと同様、刺激に敏感になっています。
洗顔時は、強い摩擦は避け低刺激の洗顔料を使用することをおすすめします。
また、タオルで水分をふき取った後は保湿を十分に行うことがポイントです。

黄ニキビは、ニキビが進行した状態とされクレーター・凸凹の後になる傾向にあります。
自己流での対処ではなく、早急に医療機関へ受診しましょう。

黒ニキビ

アクネ菌が増殖し、毛穴をふさいでいる皮脂が酸化し黒ずんだように見える状態です。
炎症は伴わないのが特徴。

毛穴の黒い部分を除去すると良いと思われがちですが、逆効果になります。
放置すると炎症を起こす可能性があるため、日頃の洗顔を見直し優しく泡で洗うようにするとよいでしょう。

白ニキビ

ニキビの初期段階で古い角質や皮脂が毛穴につまり、白く見える状態です。腫れや痛みはありませんが、放置すると悪化します。

白ニキビの段階で治療すると、ニキビ跡になりにくいため日常生活を整えスキンケアを十分に行いましょう。
早く治したいからとニキビを潰すと、炎症や化膿に移行するため刺激しないことが大切です。

ニキビ跡ができやすい場所

ニキビ跡はニキビができる場所に起こりますが、特に下記のような皮脂腺が多くある場所に起こりやすいです。

  • こめかみ
  • おでこ
  • ほほ など

大人ニキビは、フェイスラインや乾燥肌の箇所がニキビ跡になりやすい傾向にあります。
ニキビ跡を残さないためには、ニキビを発症しにくい環境にするスキンケアも大切です。

洗顔の際は単に洗うだけではなく、洗い残しがないようにし、保湿を十分に行う必要があります。
また、ニキビを発症した際も刺激しないように注意し医療機関を受診しましょう。

ニキビ跡につながるNGスキンケア

ここからは、ニキビ跡につながるNGスキンケアについて解説します。
日頃良かれと思っているスキンケアが、ニキビを悪化させニキビ跡を残すリスクにつながっている可能も。あなたのスキンケアを見直す機会にしましょう。

  • 高温の湯で洗顔
  • ニキビを潰す
  • 強い力での洗顔

高温の湯で洗顔

高温のお湯は、必要な皮脂まで洗い流します。
皮脂が多いところにニキビができやすいですが、皮脂は肌の乾燥を防ぐ役割があるため、高温のお湯で洗い流しすぎると逆に乾燥肌になります。

また乾燥肌は、刺激に敏感になり皮脂を多く分泌させ炎症を起こしやすい状態へ移行します。
洗顔の際は38℃くらいのぬるま湯で、優しく洗うようにしましょう。

ニキビを潰す

ニキビを潰して、治そうとする人がいます。
ニキビは刺激すると悪化するため、潰すと症状が悪化しクレーターや赤みのあるニキビ跡になります。

ニキビ跡が残ると、すぐには元の肌に戻りません。
白ニキビや黄ニキビができた場合は、刺激せず速やかに医療機関での治療をおすすめします。

強い力での洗顔

強い力でこすると、メラニンが過度に生成され色素沈着につながります。
強い力で洗顔するのは、必要な皮脂を落としてしまうだけでなく肌を傷つける原因です。

洗顔は、やさしく泡で洗うようにするだけでも十分に汚れは落ちます。
本記事を機会にゴシゴシ強くこする洗顔から、泡で優しく洗う洗顔にしましょう。

ニキビおよびニキビ跡に保険適用される治療

ニキビ及びニキビ治療には保険適用の治療と自費診療があります。
以下の表は、保険適用診療で主に処方される薬剤をまとめてみました。

期待される効果 処方薬
コメド治療薬
  • 毛穴の詰まりをとる
  • ディフェリンゲル
  • エピデュオゲル
  • ベピオゲル
過酸化ベンゾイルとダラシン配合薬
  • 抗菌
  • 抗炎症
  • 角質剥離
  • デュアック配合ゲル
抗菌外用薬
  • 細菌の増殖をおさえる
  • 抗菌
  • アクアチムローション
  • ダラシンゲル
  • ゼビアックスローション など
ステロイドテープ
  • ケロイドおよび肥厚性皮膚瘢痕
  • ドレニゾンテープ
  • エクラーブスター

ニキビの重症度やニキビの種類によって、治療内容が異なります。
特にニキビ跡の治療を受けたい方は、症例数を多く取り扱っている医療機関がおすすめです。

また、薬剤を用いる治療は副作用が出現するケースがあるため、治療中に体調の変化が起こった際は速やかに主治医に相談するようにしましょう。

ニキビ跡を治す7つの方法

ニキビ跡を治す治療法について解説します。
下記の表に、ニキビ跡の症状に適した治療法をまとめました。ここでは、各治療法の詳細を解説します。

  • ポテンツァ
  • ダーマペン4
  • e-マトリックス
  • Vビーム
  • IPL光治療
  • イオン導入
  • 培養皮膚移植
ニキビ跡の症状 症状に適した治療方法 ダウンタイム/特徴
赤み、凸凹・クレーター ポテンツァ
  • 約1日~約2日
  • 治療翌日からメイクが可能
凸凹・クレーター、ケロイド、色素沈着 ダーマペン4
  • 約2日~約1週間
  • 従来のダーマペンより刺激や腫れが少ない
凸凹・クレーター、色素沈着 e-マトリックス
  • 約1週間
  • 治療翌日からメイクが可能
赤み Vビーム
  • 約1週間~約2週間
色素沈着、赤み

IPL光治療
  • 約1週間~約2週間
イオン導入
  • 数時間
  • 施術後当日メイク可能
凸凹・クレーター 培養皮膚移植
  • 約1ヶ月~約2ヶ月
  • 重症のニキビ跡に用いられる

ポテンツァ

細い針(マイクロニードル)を肌に入れ、針の先端から高周波を照射する治療法です。
赤いニキビ跡や凸凹・クレーターニキビ跡に用いられます。
肌に小さな傷をつけると、傷ついた肌を治すためにターンオーバーが促される仕組みです。

また高周波を照射すると、コラーゲンが生成され肌にハリを取り戻す効果も期待できます。
針はマイクロ単位と細いため、強い刺激を感じにくい治療法です。
ダウンタイムは、1~2日程度と短く、治療を受けた翌日からメイクができます。

ダーマペン4

小さな針で肌を傷つけ、肌の自然回復を促す治療法です。
凸凹・クレーターやケロイド・色素沈着のニキビ跡に用いられます。

これまでの「ダーマペン」とは異なり、針が深くまで挿入し小さな穴の数も多くなりました。
また、刺激や腫れも少なくも少なく、ダウンタイムは約2日~約7日程度です。

ただし、赤みのあるニキビ跡は悪化させる可能性があるため治療を受ける際は注意が必要です。

e-マトリックス

高周波(RF)を点状に照射し肌の深いところまで届け、コラーゲンの生成を促す治療です。
凸凹・クレーター跡や色素沈着に用いられます。e-マトリックスは、肌の深いところで熱作用を受けられる点が特徴で、根本的な治療に適しています。

照射後はクーリングを行うため、強い刺激を感じることはありません。
医療機関によっては、表面麻酔を準備しているところもあるため刺激に弱い方は受診前に問い合わせるようにしましょう。

Vビーム

肌の中にある赤みに反応するレーザー治療です。
赤いニキビ跡の治療に用いられます。赤い色素にのみ反応するため、他の正常な組織を傷つけることはありません。

Vビームは赤い色素に反応し、照射されると皮脂腺がダメージを受け皮脂の分泌を抑える効果やアクネ菌を殺菌する効果が期待できます。
刺激の感じ方は個人差がありますが、刺激に弱い方は受診する前に表面麻酔が受けられるか確認しておくとよいでしょう。

IPL光治療

IPLという光照射で、ヘモグロビンやメラニン色素へダメージを与える治療法です。
赤いニキビ跡や色素沈着に、効果が期待できます。
施術中の刺激はほとんどないとされていますが、ゴムではじかれるような刺激を感じる人もいます。

イオン導入

ビタミンC誘導体を、イオン導入する治療法です。色素沈着や赤いニキビ跡に用いられます。
弱い電流を流し、肌の奥までビタミンCを届けます。
イオン導入で用いられるビタミンC誘導体に期待される効果は、下記の通りです。

  • 美白
  • 抗炎症
  • 抗酸化 など

イオン導入治療は、これまで紹介した治療法と異なり肌を傷つけないためダウンタイムがほとんどありません。
症状によっては、イオン導入だけではなく他の治療と組み合わせるケースがあるため医師と相談しながら治療を進めましょう。

【ビタミンC誘導体】
ビタミンCを改良した誘導体のことです。
水溶性・油溶性・両親和性の3つに分類され、ニキビ跡の治療には水溶性のビタミンC誘導体が用いられます。

培養皮膚移植

本人の正常な皮膚組織を採取し、細胞加工施設で増殖能力がある細胞を取り出し表皮細胞を培養しシート状にしたものをクレーターや凸凹のニキビ跡に移植する治療法です。
自身の肌を使用した治療のため、肌なじみが良い点が特徴です。
ダーマペンやレーザー治療では、症状が改善できなかった場合に行われるため、色々な治療法を試しても症状が改善されない方におすすめです。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

ニキビ跡を治す治療法の副作用

ニキビ跡の治療を受けるうえで、副作用を理解しておく必要があります。
以下の表に、本記事で紹介した治療法で出現する可能性のある副作用をまとめました。

治療法 副作用
ポテンツァ
  • 腫れ
  • 赤み
  • むくみなど
ダーマペン
  • つっぱり感
  • 赤み
  • 乾燥
  • 痛み
  • 内出血
  • ほてり など
e-マトリックス
  • ひりひり感
  • 赤み
  • かさぶた など
Vビーム
  • 腫れ
  • 赤み
  • 痛み
  • 内出血
  • 水疱(水ぶくれ)
  • かさぶた など
IPL光治療
  • 腫れ
  • 熱感
  • かゆみ
  • 赤み など
イオン導入
  • かゆみ
  • 腫れ
  • 痛み
  • じんましん など
培養皮膚移植
  • しこり
  • 色素沈着
  • 内出血
  • 移植した細胞が異常増殖することで起こる硬結 など

副作用を理解すると治療中に体調の変化が起こった際、慌てずに対応することが可能です。
またどのような治療にも、副作用は出現する可能性があります。副作用を正しく理解し、治療を受けることが大切です。

ニキビ跡を残さない5つのポイント

ここでは、ニキビ跡を残しにくくする5つのポイントを解説します。
ニキビができたからといって、必ずニキビ跡ができるわけではありません。
ニキビ跡を残さないように対策することが必要です。

  1. バランスを考えた食事:ビタミンの補給
  2. 紫外線から肌を守る:紫外線対策
  3. 肌の潤いをキープ:保湿ケア
  4. ターンオーバーを整える:角質ケア
  5. 力は入れずに優しく:洗顔

1.バランスを考えた食事:ビタミンの補給

ビタミンCやビタミンBは、ニキビ跡の対策に効果が期待できるとされています。
以下の表は、ビタミンCとビタミンBについてまとめたものです。

期待される効果 食品
ビタミンC 抗酸化作用
  • アセロラ
  • ブロッコリー
  • オレンジ
  • キウイ
  • いちご など
ビタミンB 皮脂の過剰分泌を抑えるサポート
  • アーモンド
  • レバー
  • ニンニク など

ニキビをできにくい環境にするには、バランスの良い食事を摂ることが基本です。
ビタミンCは化粧水などのスキンケアで、ビタミンBは内服でも補給できます。
とくにビタミンBは、皮脂の過剰分泌を抑えるサポートに効果が期待できます。

2.紫外線から肌を守る:紫外線対策

日焼け止めや衣類、日傘などによる紫外線対策をおすすめします。
紫外線による刺激が、ニキビを悪化させる可能性があるからです。

日焼け止めを使用する際は、使用頻度や肌に合うものを慎重に検討する必要があります。
紫外線対策は、紫外線の強い時期以外でも日常的に行うようにしましょう。

3.肌の潤いをキープ:保湿ケア

保湿を行い保護することで、肌細胞に水分が届きバリア機能を整えられます。ニキビ跡は、ターンオーバーが乱れている状態です。

適切なスキンケアを行い、肌のターンオーバー機能を整える必要があります。
また保湿は、乾燥肌を防ぐため外部刺激から守る役割があるため季節に合わせた保湿ケアを行いましょう。

4.ターンオーバーを整える:角質ケア

角質ケアで、ターンオーバーを整えましょう。古い角質をそのままにしておくと、細菌の温床になりアクネ菌が増殖します。
またアクネ菌の増殖や外部刺激により、炎症を起こしニキビができる環境になります。

角質ケアは、洗顔だけでは行えません。
以下の成分が含まれている製品を用いて、角質ケアを行いターンオーバーを正常化する。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • ナイアシンアミド
  • サリチル酸 など

上記が配合されている成分のほか、ノンコメドジェニックやオイルフリーと記載されている製品がおすすめです。

5.力は入れずに優しく:洗顔

力を入れず、優しく洗顔することで肌に必要な皮脂を残せます。強くこすると、必要な皮脂まで落ちてしまい乾燥の原因や皮脂が過剰分泌する原因に。
洗顔料の泡をしっかり立て、泡で洗顔するようにしましょう。

ニキビ跡を治すおすすめの治療法再生医療

本記事で紹介した内服や外用薬・レーザーなどの治療を受けても、ニキビ跡が残るケースがあります。
一昔前までは、諦めなくてはいけませんでした。しかし、近年では医学の進歩により再生医療がニキビ跡に用いられるようになりました。

  • 再生医療:間葉系幹細胞手術とは
  • 間葉系幹細胞の副作用
  • レーザー治療との違い

再生医療:間葉系幹細胞手術とは

患者自身の脂肪幹細胞や骨髄幹細胞から、間葉系細胞を採取し患部もしくは静脈注射します。
入院の必要がなく、日帰りで治療を受けられる点が特徴です。

再生医療に用いられる幹細胞治療では、間葉系幹細胞が代表的なものに挙げられます。
また幹細胞は以下の場所から採取されます。

  • 脂肪由来
  • 臍帯由来
  • 骨髄由来
  • 乳歯髄由来

再生医療を、取り扱う医療機関が増えてきましたが高度な技術が必要であるため症例を多く扱っている医療機関での治療をおすすめします。

間葉系幹細胞手術の副作用

間葉系幹細胞手術を受けた際に、出現する可能性のある副作用は下記の通りです。

  • 内出血
  • 色素沈着
  • 感染
  • 違和感 など

患者自身の細胞を使った間葉系幹細胞治療は、レーザー治療や内服・外用薬治療とは異なり副作用が少ないといえます。

レーザー治療との違い

ダーマペンなどのレーザー治療との違いは、傷をつけずに治療ができる点です。
ダーマペンなどの肌にあえて傷をつける治療法は、短時間といってもダウンタイムがあります。
治療法によっては、メイクも難しい期間があるでしょう。

再生医療は、レーザーなどの治療よりもダウンタイムが短いためライフスタイルに及ぼす影響は少ないといえます。
仕事に影響が出る等の理由で諦めてきたニキビ跡の治療が、再生医療によって実現できるということです。

ニキビ跡を治す方法に対するQ&A

最後にニキビ跡を治す方法に対する質問に答えていきます。

赤ニキビを一晩で消す方法はありますか?

一晩で消すことは難しいです。抗炎症作用のある外用薬で、軽減する可能性はあります。
しかし、日ごろからニキビができにくい肌環境をつくるケアが大切です。

ニキビ跡の赤みにはビタミンCが効果的なのか知りたい

ビタミンC単体がニキビ跡に効果が期待できるわけではありません。
ニキビの症状によって、治療法は異なります。ニキビができたら、ひどくなる前に医療機関への受診をおすすめします。

ニキビ跡を消す市販薬を知りたい

ビタミンC誘導体やグリチルリチン酸ジカリウム、抗炎症成分が含まれる製品がおすすめです。
市販薬で改善されない場合は、早めに医療機関に受診するとニキビ跡の治療まで受けられます。

ニキビ跡を治す方法は家にあるものでできますか

自宅にあるもので、ニキビ跡を治すことは不可能に近いといえます。改善できる対策は以下の通りです。

  • 紫外線対策
    →日焼け止めや日傘、アームカバーなどを用いる
  • スキンケア
    →化粧水などを用いて保湿、美白効果のある化粧水を用いて色素沈着を改善
  • 規則正しい生活を送る
    →十分な睡眠、バランスの取れた食事など
  • ニキビの箇所を刺激しない
    →潰したり強くこすらない

ニキビ跡治療を医療機関で受けながら、自宅にあるアイテムで対策をするとよいでしょう。

ニキビ跡の色素沈着に期待できる効果があるものは何ですか?

ニキビ跡の色素沈着に効果が期待できる治療法は、下記の通りです。

  • ケミカルピーリング
  • レーザー治療
  • イオン導入 など

ニキビ跡の状態によって、治療は異なります。
また肌質によっては受けられない治療法もあるため、受診の際はあなた自身の肌質を医師へ伝えるようにしましょう。

ニキビ跡を治す方法は再生医療がおすすめ

ニキビ跡を治す治療法を解説してきました。
とくにレーザー治療で効果を得られなかった、クレーター・凸凹跡には副作用の少ない再生医療がおすすめです。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

「おでこニキビは繰り返して治らない」
「おでこニキビを治す方法を知りたい」
とお悩みではありませんか。本記事では、おでこニキビの原因と注目されている治療について解説します。
おでこニキビを繰り返さないためにも、本記事を参考に治療の検討をしてみてください。

※本記事はニキビ跡の治療法の一例を紹介したものです
※ニキビ治療は医療機関への受診が必要です
※治療の効果には個人差があります
※ニキビの重度により治療法が異なります
※治療の際には副作用が現れることがあります

おでこニキビとは

皮脂分泌が多いとされる、Tゾーンのひたい部分にできるニキビのことです。
ニキビは、皮脂分泌が多いことや毛穴の詰まりに加えアクネ菌による炎症が原因といわれています。
思春期の10代でできるニキビと大人にできるニキビは、それぞれ原因が異なります。

思春期では皮脂分泌が多いため、Tゾーンにできることがよく見られます。
大人のニキビは、顎やフェイスラインに多くできる傾向にあります。
20代前半までのおでこニキビは、皮脂分泌が多いことが原因です。
20代後半以降のおでこニキビは日常生活のストレスなどが原因で起こります。

おでこニキビの原因は、年代別で異なりますが症状を防ぎ悪化させないためのスキンケアは同じです。

【基本的なケア】
・清潔を保つ
・保湿
・紫外線対策

しかし、どんなにスキンケアを丁寧に行ってもおでこニキビができてしまったり跡が残ったりすることもあります。
大切なのは、おでこニキビができたら早めに医療機関へ受診することです。
「あのときに、受診しておけばよかった」と後悔する前に治療を始めましょう。

おでこニキビ6つの原因

ここでは、日常生活が原因で起こるおでこニキビ6つの原因について解説します。
おでこニキビの原因を知ると、ニキビ予防にもつながります。
該当する項目がないか、あなた自身の生活習慣を振り返ってみましょう。

  1. 食生活
  2. ヘアスタイルと整髪料
  3. ホルモン
  4. 間違ったスキンケア
  5. 喫煙

1.乱れると影響する:食生活

1つ目の原因は、乱れた食生活です。乱れた食生活とは、以下のような状態をさします。

・脂質が多く含まれた食品ばかり食べる
・高カロリーの食事を多く食べる
・肉、魚、野菜のどれかに偏る
・寝る前に食事を摂る
・間食が多い など

またニキビと検索すると、特定の食品やサプリが表示されます。
人によっては、おすすめの食品やサプリばかりを摂取しているケースも。

ある一定の食品ばかりを食べていると、栄養のバランスが偏り皮脂分泌を多くする原因につながります。
食事制限をする必要はなく、バランスの良い食事を摂ることが重要です。

尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023では、特定の食べ物を一律に制限することはおすすめしないとされています。
おでこニキビが気になる方は、日頃から規則正しい食生活を心掛けるとよいでしょう。

参照:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023P445「CQ46:‌‌痤瘡患者に特定の食べ物を一律に制限することは有効か?」

2.衛生面が影響する:汗

2つ目の原因は、衛生面が影響する汗です。
おでこは、汗腺が多く存在するため汗をかきやすい場所になります。
汗をかいたままにしておくと、花粉やほこりを吸着するため毛穴が詰まりニキビが悪化しやすい環境になります。

おでこを清潔に保つには、汗をかくたびに洗顔する必要はありません。
洗いすぎてしまうと、必要な皮脂まで洗い流され乾燥肌の原因になるからです。洗顔は1日2回行うと清潔に保てます。

3.刺激になる:ヘアスタイルと整髪料

3つ目の原因は、ヘアスタイルと整髪料です。
前髪がおでこにかかったり、髪の毛がおでこに当たるようなヘアスタイルは皮膚を刺激するためニキビの発症や悪化をまねきます。
前髪をヘアピンで止めたり、短くしたりするなどの対策が必要です。

また整髪料の成分により、毛穴を詰まらせる可能性があります。
整髪料を見直すもしくは、極力使用しないようにするのも1つの方法です。

普段から使用するシャンプーやリンスの洗い残しも、整髪料と同様に毛穴の詰まりを起こし悪化や発症の要因となります。
洗い残しのないように徹底するようにしましょう。

4.ストレスが影響する:ホルモン

4つ目の原因は、ホルモンです。
ストレスは、ホルモンに影響を与えます。
日常的に、仕事や学業などにおいてストレスや不安を強く感じるとニキビに関係するホルモンが皮脂分泌を加速させているとも言われています。

また、ストレスは暴飲暴食などにつながり様々な角度から影響があるといえるでしょう。
ストレスを軽減するためには、日頃から軽い運動をおすすめします。体を動かすことで、ストレスの軽減がはかれます。

5.自己流が影響する:間違ったスキンケア

5つ目の原因は、間違ったスキンケアです。
おでこニキビが軽いうちは、医療機関に受診しなくても治ると思い自己流のスキンケアをする方が少なくありません。
その結果、逆効果になりおでこニキビが悪化するケースも見られます。

以下のボックスは、日本皮膚科学会が公表した洗顔回数と結果についてまとめたものです。

1日1回:ニキビの悪化が見られた
1日2回:予防的効果が見られた
1日4回:脱落した例があった

上記のことから、1日2回の洗顔がおすすめです。
またクレンジングに関して、オイルクレンジングは、安全に使用できるメイク落としの1つとされています。
洗顔料においては、スクラブの有無にかかわらず効果に差はないことが公表されました。

自己流スキンケアで、ニキビの改善が見られない方は一度スキンケアが間違っていないか見直す必要があります。

参照:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023P443.P444「CQ43:痤瘡に洗顔は有効か?」

6.全身に影響する:喫煙

6つ目の原因は、喫煙です。
煙草に含まれるニコチンは、血管を縮ませる成分が入っています。
ニコチンが、血管に作用し全身の血の流れを悪化させます。

血液の流れが悪くなり、必要な栄養が行きわたらなくなった皮膚は、ニキビ以外の肌トラブルも起きやすい環境になるのです。
ニキビに対してだけではなく、喫煙は他の疾患を招きます。
急に禁煙してストレスを抱え込むのではなく、徐々に煙草の本数を減らしていきましょう。

おでこニキビ保険適用で受けられる治療法

ニキビは、ひどくなる前に治療を受けることがおすすめです。
ここからは、保険適用で受けられる治療を紹介します。

  • 内服治療
  • 外用薬治療

内服治療

おでこニキビ治療の一つに、内服治療があります。
症状によって、抗生剤の処方をされるケースがあります。
抗生剤処方される抗生剤の種類は、下記の通りです。

  • ミノマイシン
  • クラリス
  • ファロム

ただし、抗生剤投薬は慎重に行う必要があるため、ニキビの症例を多く取り扱う医療機関への受診をおすすめします。

またニキビには、ビタミン剤を内服することで効果を期待できると感じている方も少なくありません。
症状によっては、ビタミン剤の処方もあるケースがあります。
しかし、ビタミン剤そのものがニキビへの効果が期待できるとは確立されていません。

参照:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023P441「CQ40:痤瘡にビタミン薬内服は有効か?」

外用薬による治療

ニキビ治療には、外用薬も用いられます。ニキビの治療に用いられる薬剤を下記の表にまとめました。

期待される効果 処方薬
コメド治療薬
  • 毛穴の詰まりをとる
  • ディフェリンゲル
  • エピデュオゲル
  • ベピオゲル
過酸化ベンゾイルとダラシン配合薬
  • 抗菌
  • 抗炎症
  • 角質剥離
  • デュアック配合ゲル
抗菌外用薬
  • 細菌の増殖を
  • おさえる
  • 抗菌
  • アクアチムローション
  • ダラシンゲル
  • ゼビアックスローション など

外用薬は、ニキビの症状に合わせて医師が処方します。
外用薬は、ドラッグストアなどで手軽に購入できるようになりました。

症状が軽く市販薬で改善する方もいますが、ぶり返すケースも。
ニキビ跡を残したくない方は、初期症状のうちに医師の治療を受けるようにしましょう。

おでこニキビ保険適用外の治療法

ここからは、保険適用外の治療について解説します。
前述した保険適用治療より、受けられる治療の選択肢が増える点がポイントです。
ただし、保険適用外の治療を検討する際には費用の面も含め慎重に検討しましょう。

  • ピーリング治療
  • フォト治療(フォトフェイシャル)
  • イソトレチノイン治療

ピーリング治療

ピーリング治療とは、酸性の薬剤を肌に塗布し古い角質を除去する治療法です。
アクネ菌の増殖をおさえ、肌のターンオーバーを促す効果が期待されます。

グリコール酸・乳酸やサリチル酸を用いたケミカルピーリングが推奨されています。
ニキビ治療の第一選択とも言われていますが、ケミカルピーリングには注意点もあるため以下にまとめました。

  • ヒリヒリした刺激
  • 赤み
  • 皮がむける
  • 乾燥
  • 肌があれる など

また、肌質によって治療そのものが合わない場合があるため医師と相談しながら治療を進めましょう。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、特殊な光を用いた治療法です。
光が肌の中に浸透し、皮脂やアクネ菌に血液を送る血管を破壊し炎症を鎮める効果が期待できます。
ニキビ治療では、色素沈着や赤みに用いられます。

またフォトフェイシャルは、1回でも効果を期待できるとされています。
通常は、3週間~4週間に1回のペースで3回~6回治療することが多い傾向です。
施術中は、ゴムではじかれたような刺激ですが麻酔を必要とするほどの刺激ではありません。

フォトフェイシャル治療を受ける際には、副作用があることも理解しておく必要があります。

  • 赤み、腫れ
  • かゆみ
  • ヒリヒリした刺激
  • かさぶた
  • 乾燥や紫外線の刺激を受けやすい など

ニキビやニキビ跡の赤みが気になる方は検討されてみるとよいでしょう。

イソトレチノイン治療

イソトレチノイン治療は、重症や難治性のニキビに対して行われる国内未承認薬による内服治療です。
外用薬などの治療を受けた結果、効果を期待できなかった際に用いられます。
ビタミンA誘導体の1種が皮脂分泌をする皮脂腺を小さくし、皮脂の分泌をへらし毛穴のつまりを防ぐ効果を期待できる薬剤です。

※イソトレチノインの個人輸入は禁止されています。
参照:厚生労働省「アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について

おでこニキビ跡には再生医療がおすすめ

本記事で紹介した内服・外用薬などの治療を受けても、ニキビ跡が残るケースがあります。
一昔前までは、諦めなくてはいけませんでした。
しかし、近年では医学の進歩により再生医療がニキビ跡に用いられるようになりました。

  • 再生医療(幹細胞治療)とは
  • 一般的な治療と幹細胞治療の違い
  • 幹細胞治療の効果と副作用

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

再生医療(幹細胞治療)とは

再生医療とは、ケガや病気で機能を失ってしまった組織や臓器を再生させる医療です。(参照:厚生労働省「再生医療とは」)
つまり、身体が持つ再生能力を活かし傷ついた組織や機能を元の状態に近いかたちに修復する治療法。

再生医療に用いられる幹細胞は、もともと体の中に存在する細胞で、間葉系幹細胞が代表的なものに挙げられます。
また幹細胞は以下の場所から採取されます。

  • 脂肪由来
  • 臍帯由来
  • 骨髄由来
  • 乳歯髄由来

再生医療を、取り扱う医療機関が増えてきましたが高度な技術が必要であるため症例を多く扱っている医療機関での治療をおすすめします。

一般的な治療と幹細胞治療の違い

一般的な治療と幹細胞の違いは、副作用です。
外用薬や内服薬・レーザーなどの治療は、副作用を伴います。
とくに、レーザー治療や皮膚移植はあなた自身の体に傷をつけることにもなります。

しかし、幹細胞治療はあえて傷をつける治療とは異なり自分の細胞を使ってニキビやニキビ跡を治療するため副作用の出現やダウンタイムが少ない点がポイントです。

幹細胞治療の効果と副作用

前述の通り幹細胞治療は、自分自身の細胞を用いるため副作用はほとんどありません。
幹細胞治療による副作用は、以下のとおりです。

  • 内出血
  • 色素沈着
  • 感染 など

いずれの副作用も早期対応することで、重症化することはありません。
幹細胞は傷ついた細胞にのみ作用するため、ニキビができる前に近い肌に戻る効果が期待できます。

おでこニキビに対するQ&A

最後におでこニキビに関する質問に答えていきます。

  • おでこニキビで体調が分かるんですか?
  • おでこニキビが急に大量にできる原因は?
  • おでこの吹き出物は内臓に原因があるのは本当ですか?
  • おでこニキビにならないためのセルフケアを知りたい

おでこニキビで体調が分かるんですか?

おでこニキビで体調は分かりません。
20代後半以降のおでこニキビの原因は、「おでこニキビ6つの原因」で解説した通り原因は様々です。
原因に沿った対策を行うとよいでしょう。

おでこニキビは急に大量にできる原因は?

思春期では皮脂、20代後半では様々な原因があります。
急にニキビが、大量にできるような環境の変化があったのかを見返す必要があります。
また、必要に応じて医師へ相談するとよいでしょう。

おでこの吹き出物は内臓に原因があるのは本当ですか?

内臓に、原因があるとは言えません。
日常生活を見直し、規則正しい生活が大切です。
対策を行っても改善されない場合は、医療機関での治療を受けることをおすすめします。

おでこニキビにならないためのセルフケアを知りたい

おでこニキビにならない対策は、難しいといえます。
日頃のセルフケアを行い、ニキビを発症しにくいまたは、ひどくならないようにすることは可能です。
セルフケアのポイントは、下記の通りです。

洗顔:1日2回。汚れを洗い流すイメージでやさしくしく行う
スキンケア:保湿を主に行う
紫外線対策:メイクや日焼け止めなどを活用する

規則正しい生活と、スキンケアなどの対策を継続するようにしましょう。

おでこニキビはセルフケアが重要!

おでこニキビの原因は、世代別で異なります。
どの世代にも共通するのは、規則正しい生活と正しいセルフケアが重要という点です。

規則正しい生活や対策をしても、おでこニキビができる人は少なくありません。
おでこニキビを発症したからといって、落ち込む必要はありません。

おでこニキビを発症した際は、早めに医療機関へ受診することがニキビ跡を残しにくく早く治すカギとなります。

当院へのご予約、お問い合わせはこちらから

お気軽にお問い合わせ下さい。お待ちしています。